上越市のお出かけスポットをご紹介!
今回は上越市吉川区の尾神岳です。
天照大御神の岩戸伝説
古事記に登場する太陽の神様である天照大御神(アマテラスオオミカミ)。
その天照大御神の弟である須佐之男命(スサノオノミコト)が田んぼのあぜを壊したり、馬の皮を逆剥ぎにしたりする暴れん坊でした。
天照大御神が何度も須佐之男命に怒っても、須佐之男命は全く反省しないので天照大御神は天岩戸(あまのいわと)に引きこもります。
太陽の神様が引きこもってしまったので、世の中は真っ暗になりました。
太陽がないので、もちろん食べ物は育たず、育っても病気になってしまいます。
困った八百万の神々は、なんとかして天岩戸から出てきてもらおうと色々な作戦を決行しますが、どれもうまくいきません。
「もう私にかまわないで!!なにをされても外には出ないわよ!!!」
天照大御神は頑なに天岩戸から出てきてくれません。
そこで、天鈿女命(アメノウズメノミコト)を中心に天岩戸の前でどんちゃん騒ぎを起こします。
楽しそうな笑い声が天岩戸の中にいても聞こえてきます。
「太陽の神様のわたしがいないのに、なにを楽しそうに騒いでいるのかしら?」
外の様子が気になった天照大御神は天岩戸の扉を少し開けて、外の様子をチラ見します。
他の神々はチラ見している天照大御神に向けて
「あなた様より美しく立派な神様がおいでになりました。ほら、ご覧ください」
といい、鏡で天照大御神の顔を映します。
「どれどれ。うーん・・・暗くてちょっとよく見えないわね」
そう言いながら扉を開いて体を乗り出しました。
その瞬間に思兼神(オモイカネノカミ)が天照大御神の手を引き、手力男命(タヂカラヲノミコト)が岩の戸をバッコーンと宙に投げ、天照大御神を天岩戸から出てきてもらうことに成功しました。
この宙に投げられた岩の戸が空中で二つに割れ、一つが長野県の戸隠山になり、もう一つが尾神岳になったと言われています。
ちなみに、この出来事はさすがの須佐之男命も反省しました。
「姉ちゃん、ごめんよ~」
そして、出雲國(いずものくに){島根県}に行き、ヤマタノオロチを退治します。
パラグライダーのメッカ(聖地)
尾神岳は標高757mあり、スカイツリーのてっぺんより高いです。
尾神岳は山岳信仰の山でもありますが、パラグライダーのメッカとしても有名です。
ここでは、パラグライダーの大会なども開かれています。
標高650mのフライト場からパイロットの方と二人乗りでパラグライダーの体験が出来るコースやライセンス取得コースもあります。
尾神岳からの眺望は、にいがた景勝100選に選ばれていて、空から見る頸城平野は絶景です。
パラグライダー体験の動画はコチラ▶
平成の名水百選「大出口泉水」
尾神岳の麓に平成の名水百選に選ばれた「大出口泉水」があります。
緑豊かな尾神岳の中腹の森から、一日約四千トンの豊富な水が一年を通して涸れることなく湧き出しているといわれています。
この大出口泉水は飲み水だけでなく、農業用水として付近の農作地にも利用されています。
平成24年には、この名水が流れる棚田で、任意農業団体「柿崎を食べる会」のみなさんに酒米をつくってもらい、この酒米と名水を用いた酒造りの「柿崎名水農醸プロジェクト」も行われています。
アクセス
尾神岳パラグライダースクール
〒949-3552
新潟県上越市吉川区尾神588-2
東京方面から>北陸新幹線「上越妙高」>JR信越線・新潟方面へ「柿崎駅」下車。
新潟市方面からから>JR信越線「柿崎駅」下車。
柿崎駅よりバス・尾神行>終点「尾神」まで。
北陸自動車道「柿崎インターチェンジ」から約20分
東京方面からは、関越道「六日町IC」>R253経由が近道です。
※無料駐車場50台完備
大出口公園(大出口泉水)
〒949‐3364
新潟県上越市柿崎区東横山308
・電車の場合
JR信越本線「柿崎駅」よりタクシーで30分
・自動車の場合
北陸自動車道「柿崎インターチェンジ」より30分
※無料駐車場100台
外部リンク